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受注と発注の違いとは?立場別の意味と受発注の基本的な流れ

書類を確認する業務担当者の写真に、発注と受注の書類アイコン、記事タイトルを重ねたアイキャッチ。

受注と発注の違いは、注文を受ける側か、注文を出す側かです。発注は買い手が商品やサービスを注文すること、受注は売り手がその注文を受けることを指します。同じ取引でも立場によって呼び方が変わるため、受発注の基本的な流れとあわせて整理しましょう。

目次

受注と発注の違いは「注文を出す側か、受ける側か」

発注は買い手が注文すること、受注は売り手が注文を受けることを左右のカードで比較した図。

受注と発注は、どちらも商取引における注文のやり取りを表す言葉です。発注は買い手が売り手へ注文を出す行為、受注は売り手が買い手から注文を受ける行為を指します。

項目受注発注
立場売り手・サービス提供者買い手・サービス利用者
行為注文を受ける商品やサービスを注文する
主な相手顧客・取引先販売会社・仕入先
主な目的注文内容に応じて商品やサービスを提供する必要な商品やサービスを調達する

たとえば、企業Aが企業Bにパソコンを10台注文した場合、企業Aは「発注した側」、企業Bは「受注した側」です。自社がどちらの立場で取引しているかを確認すると、用語を判断しやすくなります。

同じ取引で発注と受注の両方が使われる理由

同じ注文でも、買い手から見れば「発注」、売り手から見れば「受注」です。二つの言葉は別々の取引を指すのではなく、同じ注文を取引当事者それぞれの立場から表しています。

たとえば、顧客が販売会社へ商品を注文すると、顧客は商品を発注し、販売会社は顧客から注文を受注します。このように、注文する側と注文を受ける側が存在するため、一つの取引に発注と受注の両方が生じます。

「受発注業務」は、この注文のやり取りを中心とした一連の業務をまとめた呼び方です。一般的には、見積や条件確認、発注・受注、在庫や納期の確認、納品、検収、請求、支払い・入金確認までを含みます。ただし、社内の業務区分によっては、注文の受付や発注処理だけを受発注業務と呼ぶ場合もあります。

受注後に資材や部品を発注することもある

顧客から企業へ受注し、企業から仕入先へ発注する関係を示した図。

顧客から注文を受けた会社が、納品に必要な商品や資材、部品を別の仕入先へ注文するケースがあります。

たとえば、販売会社が顧客から業務用機器を受注し、その機器をメーカーへ発注するとします。このとき販売会社は、顧客との取引では受注側ですが、メーカーとの取引では発注側になります。

つまり、一つの会社が取引相手によって受注側にも発注側にもなります。受注後に発注が続く場合は、顧客への納期に間に合うかを判断するため、在庫や仕入先の納期、必要数量などを確認してから手配します。

受発注の基本的な流れ

見積、発注書、受注、納品・検収、請求、支払いの順に進む受発注の基本フロー。

受発注の流れは、一般的には見積・条件確認、発注、受注内容の確認、納品・検収、請求・支払いの順に進みます。商品やサービスの種類、契約条件、継続取引かどうかによって、工程の前後や省略が生じる点には注意が必要です。

見積で取引条件を確認する

見積を行う取引では、発注側が商品やサービスの仕様、数量、希望納期などを伝え、受注側が価格や納期を示した見積書を提示します。

この段階では、次のような条件をすり合わせます。

  • 商品やサービスの仕様
  • 数量
  • 価格や単価
  • 納期
  • 納品先
  • 支払い条件

見積内容に合意できれば、発注側はその条件をもとに正式な注文へ進みます。一方、継続的に同じ商品を取引している場合や、あらかじめ取引条件が決まっている場合は、見積を省略して発注することもあります。

発注書で注文を伝え、受注側が内容を確認する

発注側は、発注書や注文書などで商品名、数量、価格、納期、納品先といった注文内容を明示し、受注側へ伝えます。発注書は、何をどの条件で注文したのかを双方で確認するための書類です。

受注側は発注書の内容を確認し、在庫や生産状況、調達に必要な期間などを踏まえて、数量や納期に対応できるか判断します。希望どおりの納品が難しい場合は、納期や数量などを発注側と調整して条件を確定します。

そのうえで、受注側が注文内容を確認したことを示すため、注文請書を発行する場合があります。発注書や注文請書を使うか、どのような形式でやり取りするかは、取引先との取り決めや業種によって異なります。

納品・検収を経て、請求と支払いへ進む

受注側が商品や成果物を用意して納品したら、発注側は注文内容と実際の納品物を確認します。この確認を検収といい、品名、数量、仕様、品質などに相違がないかを確認するのが基本です。

検収で問題がなければ、受注側は請求書を発行します。発注側は請求内容を確認し、あらかじめ決めた支払条件や支払期日に従って代金を支払います。受注側が入金を確認すれば、取引は基本的に完了です。

取引ごとに請求する場合もあれば、一定期間の取引をまとめて請求する場合もあります。請求の時期や支払方法は契約や取引条件によって変わるため、見積や発注の段階で確認しておくことが重要です。

まとめ

受注は売り手が注文を受けること、発注は買い手が注文を出すことです。同じ注文でも、買い手の立場では発注、売り手の立場では受注と呼びます。

受発注業務は、見積や条件確認から、発注・受注、納品・検収、請求・支払いまでの一連の業務を指します。自社が注文する側なのか、注文を受ける側なのかを基準に考えると、受注と発注を混同せずに判断できます。

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