今回は、値引きに頼らず、ブランドイメージも保ちながら在庫を捌ける販売手法として「楽天スーパーDEAL」を詳しく紹介します。仕組みから広告料金、掲載箇所、メリット・注意点までどこまでも幅広いコンテンツを揃えてました。より詳しく知りたい方はお気軽に「コンタクトフォーム」よりご連絡ください。
楽天スーパーDEALとは
「楽天スーパーDEAL」とは楽天市場で開催されている「高ポイント還元サービス」です。通常のお買い物では、商品の1%分がポイントとして還元されますが、楽天スーパーDEALの対象商品であれば最大50%の還元される大変お得なサービスです。(通常の販売設定でもポイント還元率を増やすことは可能ですが、通常は最大20%となっています。)
楽天市場として注力しているサービスの一つであり、楽天市場のTOPページだけで4箇所で紹介され、導線が貼られています。
広告媒体としてショップへ提供されており、RMSよりエントリーすることで、楽天スーパーDEALの対象商品として販売することができます。対象商品には検索画面上で「スーパーDEAL」のロゴが表示されることで訴求が強まり、クリック率、アクセス数アップの期待もできます。
ユーザーが楽天スーパーDEALの対象商品を探すことを「DEALサーチ」と呼びます。キーワード検索した際に「スーパーDEAL対象」で商品を絞ることや、楽天スーパーDEALの企画ページ内より、対象商品を検索することが可能です。
広告料金は成果報酬型
気になる楽天スーパーDEALの広告料金は、成果報酬型となります。
ユーザーに支払うポイント還元分とは別に、売上の10%を広告料金として楽天へ支払う仕組みとなります。
例えば、送料込1万円(税込)の商品を、楽天スーパーDEAL商品として「30%のポイント還元」で販売した場合には、
- ユーザーへ還元するポイント分:3,000円(30%分)
- 楽天へ支払う広告料金:1,000円(10%分)
となり、合計4,000円が売上から引かれます。当然、通常販売時に楽天へ支払う販売手数料、決済手数料などは別途発生します。広告料金もしっかりと計算した上で、ポイント還元率を考えましょう。
楽天スーパーDEALのメリット
検索画面に「楽天スーパーDEAL」のロゴが表示されることで視認性が高まり、一目でポイント還元額が多いことが分かります。結果として、クリック率の向上、アクセス数のアップに繋がります。当然ながらアクセス後のページでの購入率も高くなります。
また、楽天スーパーDEALの企画ページへの掲載や、対象商品のみが表示される検索窓、対象商品を絞る機能など、導線が多く用意されている点もメリットです。通常販売されている商品と比べて、有利なアクセス環境で販売可能です。
さらに、ユーザーに対して「値引き感」「安売りのイメージ」を与えるリスクを抑えつつ販売できるとされています。これは楽天スーパーDEALが「期間限定の特別な販売である、売り場である」ことを演出できているためです。
例えば1万円の商品を半額の5千円で売る場合と、50%のポイント還元をつけて1万円で売る場合を比べてみると、実質的な価格は5千円と同額ですが、ユーザーに与える心象は大きく異なります。発売したばかりの新商品や、売上は落ちてきたがまだまだ長期的に販売を継続したいと考えている商品などは値下げに頼るのではなく、(特別な理由による)一時的な高ポイント還元であることを強調して、楽天スーパーDEALを活用してみてはいかがでしょうか。
最後に、間接的な効果として検索結果順位の向上(SEO効果)が期待できます。商品検索のアルゴリズムでは「直近の売上件数/売上額」が重視されています。楽天スーパーDEALの開催中に売上が伸びた場合、楽天スーパーDEALが終了して通常価格(通常のポイント還元率)に戻った後も、しばらくの期間は検索結果順位が通常よりも上がる可能性が高いです。
検索からのアクセス数アップが見込まれますので、購入に繋げられるよう次なる施策を用意しておきましょう。上手く好循環に繋げられるといいですね。
楽天スーパーDEALの注意点
開催の開始時間、終了時間が決まっています。開始時間は午前10時、終了時間は午前9時59分です。例えば「11月1日午前10時〜11月5日午前9時59分まで」の間、ポイント還元率を40%とすることは可能です。しかし、「11月1日午前10時〜11月4日午後23時59分まで」とすることはシステム上できませんのでご注意下さい。
続いて、楽天スーパーDEALに限らずセール品全般に言えることですが、価格が安すぎる(ポイント還元率が高すぎる)場合、転売目的で購入される可能性が生じます。販売個数の上限(最大購入数)を忘れずに設定しましょう。
最後に、楽天スーパーDEALの禁止事項を紹介します。いくつかある中、違反件数が多いのが、商品名に「スーパーDEAL」を入れることです。思わず入れてしまいそうになる気持ちはよく理解できますが、実は禁止事項なんです。掲載を止められるリスクもあるのでご注意下さい。その他、禁止事項はこちら「[楽天スーパーDEAL] 概要・掲載上のご注意」からご確認ください。(RMSへのログインが必要です。)
掲載方法は2種類
楽天スーパーDEALには2つの掲載方法があります。これまで説明してきた「DEALサーチ枠」と「広告掲載枠」です。
DEALサーチ枠
- 通常の楽天市場の検索結果ページに掲載されます。
- 楽天スーパーDEAL専用の検索ページにも掲載されます。
- 広告エントリーの(最短)翌日より、掲載開始されます。
- 掲載期間は1日〜最長2週間の間で指定が可能です。
- 広告画像やテキストの作成は不要ですので、何も用意しなくて大丈夫です。
広告枠
- 通常の楽天市場の検索結果ページに掲載されます。
- 楽天スーパーDEAL専用の検索ページにも掲載されます。
- 楽天市場の企画ページに掲載されます。
- 企画開催の14日前までに、広告エントリーが必要です。
- 掲載期間は企画により異なります。1日〜2週間まであります。
- 企画用の広告画像やテキストの作成、提出が必要です。
楽天スーパーDEALの申請(エントリー)方法
RMSにログイン後、「店舗設定>1 商品登録・更新>楽天スーパーDEAL>エントリー」より申請可能です。
詳細手順は「店舗運営ナビ/[楽天スーパーDEAL] エントリー方法」よりご確認ください。(RMSへのログインが必要です。)
楽天スーパーDEALの審査内容
楽天市場は不当な値引きに見せかける行為を厳しく取り締まっています。例えば、通常価格6千円の商品を1万2千円へ一時的に値上げをして、ポイント還元率50%をPRするような行為は禁止されています。「当店通常価格」の表示制限に則した価格審査が行なわれます。
「当店通常価格」に関する詳細情報は「店舗運営ナビ/[当店通常価格] 当店通常価格に関するマニュアル」よりご確認ください。(RMSへのログインが必要です。)
楽天スーパーDEALを活用しよう
今回はご紹介できませんでしたが、楽天スーパーDEALは楽天市場のイベント(お買い物マラソンや楽天スーパーSALE)開催と組み合わせた活用がとても重要です。